せいれい乳児院の窓から 第133号

当院は、カトリックの教えを原理とする児童福祉施設になります。先日、同じようなカトリック系の施設が集まり岡山県にて研修会がありました。私自身はクリスチャンではありませんが、根底に流れるイエス様の教えを知り、深く感銘する機会となりました。それは、「人を大切にする」というただ一点の教えでした。それもすべての人というわけではなく、立場の弱い人、力の弱い人を大切にするという教えでした。まさに乳児院にズバリと当てはまる真理であると感じました。乳幼児から見ればはるかに立場も力も強い我々職員が、たとえ少しでもその立場や力を使い幼子に接しているとすれば、それは傲慢で横暴で、とても「人を大切にする」という教えに沿ったものとはなりません。
遥か2,000年も前から、このことを実践されていたイエス様の軌跡を受け継ぎ、次世代に繋いでいくことがカトリック系施設の使命であり、日々、自分自身の行いを振り返りながら、傲慢で横暴にならないよう身を引き締めていたいと思っています。

(院長 常盤秀樹)

せいれい乳児院の窓から(PDF)

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